食品の衛生管理の方法として国連により提唱されているHACCP（ハサップ）は世界的な取り組みになっています。

日本でも食品に携わる全ての事業者への義務化が決まっています。HACCPは施設の整備が必ずしも求められるものではありませんが、新しい機械を導入したり施設を作ったりすることも有効です。

HACCPを導入する為、或いは導入を目指して行われるものについては長期融資が低利で受けられる支援が整えられています。既に導入している場合や導入の為の支援は「高度化計画」と呼ばれています。導入の前段階として「高度化基盤整備計画」に取り組み、じっくり進んでいくことも可能です。事業の対象者は、食品の製造又は加工の事業を行う中小企業者（資本金3億円以下又は従業員300人以下等）となっています。高度化基盤整備の対象としては、例えば埃防止のためのカバーのついた照明、エアシャワーやスパイラル式野菜洗浄機、レトルト殺菌機、混入金属などを除去する磁力選別機、記録装置付きの空調機や冷蔵庫などが考えられます。このような衛生・品質水準の確保のための基盤整備以外に消費者の信頼確保のための物も対象となっています。

入出荷などの情報を一元的に管理するためにバーコードリーダーを導入する場合などです。HACCPを導入すると効果的に問題のある製品の出荷を未然に防止し、安全性の向上を図ることが可能になると考えられています。多くの研修なども行われています。