法改正によって義務化されたHACCPは、日本独自のものではありません。

元々はアメリカのNASAが宇宙飛行士用の食事を作るために採用したシステムです。細菌の増殖が完全にない状態で製造しなければ大変なことが起こる状況で、全数検査を行うことはとても重要です。今では多くの国がHACCPの考え方を取り入れた規制を作っています。つまり国によっては、満たしていなければならない要件として、既に採用されていると言うことです。

独自に要件が追加されているものもありますが、大筋は変わりません。また国際規格の中にも取り入れられているので、認証を受けることで準拠していることを簡単に示すことができます。海外との取引では、生活水準や文化の違いによって基準の異なるようなことがあります。それが原因で輸入が認められないなどの問題も発生します。

HACCPについては国際規格への認証によって容易に示すことが可能です。これは輸出入の行われる国際的な取引では時間短縮の最重要ポイントです。もし信用を得られなければ、追加の試験や、証書の取得などが必要となってしまいます。荷受けや発送の時に行うことはかなりの負担です。同じ規制を持っているところであれば、お互いに安心して出荷すること可能です。食品の検査は時間もコストもかかるので減らせるのであれば、とてもメリットがあります。HACCPに準拠していることを示すことで、多くの国で追加試験なしで輸入されたら便利で、扱いやすくなります。