センサーの違いによる湿度計の分類

日常生活中で、温度や湿度を正確に測定し管理することは必要不可欠です。

適切に管理をしないと食物を腐らせることになったり、あるいは化学物質などを発火させてしまい火事の原因になるなど、大きな損失を被ることになりかねません。特に湿度は、水分と混同されることも多く、その定義を厳密に理解しておくことも重要です。水分は固体又液体に含有される水の量であり、湿度は、一般に気体中に含まれる水蒸気量を指します。

産業界で広く普及している湿度計として、電子式湿度計があります。電子式湿度計は、温度計のセンサーの種類は大きく2種類に分類でき、一方が電気抵抗式センサー、他方が静電容量式センサーです。両者ともに水蒸気の吸着量の変化を利用しており、相対湿度が上昇するほど吸着量が増加するという性質を持っています。

両者の違いは、吸着した水蒸気量を電気抵抗の変化として測定するのか、静電容量の変化として測定するのかという点です。電気抵抗式には、相対湿度により、抵抗値が変化する湿度センサーを使用します。抵抗値は高湿度になるほど低くなります。一般に低湿度の測定では誤差が大きくなり注意が必要です。また高温環境では素子が劣化するため使用環境にも十分注意する必要があります。静電容量式は、高分子膜の両面に対し、非常に薄い電極が貼付されています。つまりコンデンサの形となっており、水蒸気が高分子膜に吸着すると、電気を蓄積し、静電容量が変化するため、この変化で湿度を計測しているのです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *