マグロの温度管理は常時氷点下の極寒の状態です

<日本人が好きなマグロは全国の中央卸売市場を経由します>日本国内の中央卸売市場は、全国で64あります。

その他にも地方卸売市場や民間市場などが存在しますが、これら市場は中央卸売市場から生鮮食料品を仕入れているのが実態です。中央卸売市場は水産物や青果物を取り扱いますが、水産物のなかでもマグロなどの太物はしっかりとした温度管理がとても大切になります。それは鮮度が命であるため、その良し悪しが食べる人の味覚に大きく影響するからです。マグロは通常低温状態で取引され、出来る限り時間を短縮してスーパーや料亭・食品店・小売店に配送されます。

しかし最近ではマグロを凍結した状態で保管し、解凍して食卓へ運ぶケースも少なくありません。養殖マグロの供給量だけでは日本人の需要を満たすことが困難だからと言えます。<マグロの凍結は氷点下の状態で魚体はかちかちに凍っています>凍結したマグロの温度管理は、マグロの種類によって若干異なってきます。そのため温度管理も氷点下10度・30度・50度と冷凍庫ごとに分類され、センサーを利用して常に適正な状態が保たれるようにされています。

マグロの搬出入で室内の温度が急激に上がるような場合は、急速に冷凍し本来温度に戻すよう急速冷凍装置が働きます。従来は人の手作業でしたが、現在はIoTによる温度管理が進みヒューマンエラーがなくなりました。1匹で何十万円もする高価な魚ですから、管理上のミスで商品をムダにするなど本当にもったいないことです。コンピュータによる管理はこれからもますます進むでしょうが、日本人の食卓に美味しいマグロが届き、食べる人の喜ぶ顔がいつもあふれるようであって欲しいものです。

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