室内の温度管理と健康は密接な関係があると言えます。
国土交通省が報告した健康維持促進住宅の研究によると、健康負荷の原因として熱環境を挙げることが出来、特にヒートショックと呼ばれる症状は住居内で温度が低い脱衣所と浴室、浴槽の温度差により起こります。その訳は急激な温度差が発生することで、血圧上昇が起こることで失神したり、高齢者だと最悪のケースでは死亡する場合もあります。対処方法は室内の温度差を出来るだけ少なくなるように温度管理を行うことです。例えば脱衣所に小型の煖房機器を設置して入浴前に温度を上げておくといいでしょう。
他にも夏場の熱中症は室内でも起こるので、健康の為に注意が必要です。特に高齢者や子供に起こりやすく、冷房が苦手、電気代が勿体ないと冷房を使わずに過ごすと熱中症になるケースが少なくありません。一軒家より集合住宅の最上階が熱が籠りやすいといった特徴があります。天井からの放射熱があるので、その分室温が高くなり、熱中症が起こります。夏場は室内の温度は25度から28度に保つことが重要です。
あまり部屋を冷やし過ぎて外との気温差が大きくなるのは体への負担がかかります。だから外との温度差は7度以内が目安と言えます。あと室温の他にも水分不足、塩分不足も熱中症の原因となるので、マメに水分補給をして塩飴やタブレット等で塩分を補給するように心がけて下さい。他にも高断熱住宅が普及して、温度管理が徹底している地域は冬場の死亡増加率が低いと言えます。